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 ─おまけ─

 『日経エンタテインメント!8月号』に「タトゥー 楽曲に隠された大ヒットの方程式を徹底検証」というタイトルで、タトゥーの人気の秘密を探っている記事を読み、「なるほど」と納得する部分、僕と同じ考えだった部分などありましたので、参考として記事を抜粋して載せてみます。
 ちなみに記事を書いたのは、椎名林檎やスピッツ、平井堅、FLOWらのプロデュース&アレンジを手がける「亀田誠治(かめだ・せいじ)」という人です。詳しくは『日経エンタテインメント!2003年8月号』をご覧下さい。

 タトゥーが大ヒットしたのは、やはり曲の良さにあり、特にデビュー曲『オール・ザ・シングス・シー・セッド』のインパクトの強さにあるとのこと。
 そしてそこには3つのキーがポイントとなるようです。


  1. この曲を一度聴いたら耳から離れないのは、サビのリフレインにシカケがあるから。「all the things she said」「running through my head」の2センテンスが1拍半で完結している。通常、僕らは2の倍数でビートを感じるが、この曲のサビは1拍半という変則ビート。3の倍数でつながるフレーズはかなり特殊で、それが刺激的に聞こえる。

  2. サビのコード進行はR&Bの定番中の定番で、グローバー・ワシントンJrの『ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス』やシェリル・リンの『ガット・トゥ・ビー・リアル』なども(知る人ぞ知るという感じの曲ですが)同じコード進行を使った“泣き”の名曲。つまり『オール・ザ・シングス・シー・セッド』は方程式にのっとって緻密に計算されてつくられたヒット狙いの曲。ということは、ロシア発じゃなく、誰が歌っても世界的にヒットしたと思われる。

  3. 80年代の香りがするデジタル・ダンスビートであること。サウンドプロデュースはイエスの『ロンリーハート』をプロデュースして有名になったトレバー・ホーンで、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドやペット・ショップ・ボーイズらをヒットさせた名プロデューサー。80年代にデジタルビートの隆盛と共に頭角を現してきた奇才で、この人がつくるサウンドが去年あたりから盛り上がってきた80年代サウンドと自然にリンクしているのではないか。

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