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 そうは言いながらも、実はオリジナルの2曲はなかなかのパフォーマンスぶりだったと思っている。生演奏ではなくカラオケだったのが残念だったが、酒吹のメンバーが手拍子を煽ったのも幸いし、観客は結構盛り上がっていたように感じた。

 個人的な好みだが、『僕だけのピンナップガール』は好きな曲のひとつで、特にかおりんのソロ・パートの部分は非常に好ましく感じている。微妙にハスキーで鼻にかかったような歌い方は、彼女の立派な個性と言っていいかも知れない。他のメンバーも、やはり「自分たちの曲」という自負があるせいか、カバー曲を歌っているときよりも堂々と、そして生き生きとしてた感があった。あのようなパフォーマンスを見せられると、どうしても新しいオリジナル曲が待望視されるところだ。

 それに比べるとカバー曲は、まだ自分たちの歌い方を模索している最中のような印象を受ける。自分なりの歌い方、表現の仕方で歌うことで、初めてカバーと言えるのではないかと思っている。今回は練習時間がなかったということで許される部分はあれど、やはり中途半端な感じは否めない。「カバーを歌うこと自体がS.H.I.Pの特色」としているようだし、それを打ち出していくことには賛成だが、今のままでは単に曲を歌っているだけで、チョット大きめのカラオケBOXで歌っているのと大差がない。
 S.H.I.Pに好意を持った人がほとんどの、「まちづくりサロン」などで行われているイベントならいざ知らず、今回のように、S.H.I.Pの存在を知らない、または興味のない観客に対してのあのパフォーマンスは、とても“プロ”とは言い難い。お金を取って公演を行っているのだから、それに見合うものを見せてもらわなければ客としては納得しないものだ。

 ここで余談になるが、入場料の話をすると「S.H.I.Pとしてはもらっていない」あるいは「全ては諸経費などで使ってしまうので儲けなど無い」と言われてしまうことだろう。しかしそれは開催側の事情であって、観客には関係ない。料金に見合ったものを求めるのは客としては当然のことだ。もし「そんなことはない」「それは客の勝手だ」と言うのなら、やはり“プロ”としての自覚がないと言わざるを得ない。
 メジャー・デビューを目指すなら、これからはCS(カスタマー・サティスファクション=顧客満足)という部分も考慮すべきだろう。そしてS.H.I.Pは誰を顧客と呼ぶことになるのかを考えなければならないだろう。

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