3月20日（土）、春分の日。
朝5時に起き、旅行の準備をする。もちろん酒田に行くためである。但し、今回は地元に帰るというよりも観光客になりきってみようと思い、実家に行かずにホテルを予約した。「わざわざそこまでしなくても…」とも思ったのだが、より外の人間の立場から酒田、あるいは中町というところを見たときに、「どう感じるだろうか」と思ったからだ。
更に、今回の山形新幹線は、いつもの普通指定席ではなく、グリーン席を予約した。もっともこれは、『おはよう庄内往復きっぷ』の普通指定を予約するつもりだったのが、切符を買いに行ったときにはすでに売り切れており、仕方なくグリーン席になっただけなのだが…。それでも普通に往復分の切符を買うよりはかなり安くつく。まったくありがたい切符があったものだ。
いつも通り、昼頃に酒田に到着。天気も良く、東京より暖かいくらいだった。そのせいか観光客も多く、新幹線の普通指定席が予約できなかったのもうなずけた。
ホテルのチェックインは15時からなので、まだ3時間もある。荷物を持ったまま歩き回るのはうっとおしかったので、とりあえずホテルに行き、宿泊手続きを済ませ、荷物を預かってもらうことにした。
身軽になったところで、早速、中町散策に出かけた。中町周辺はお寺が多いので、ウロウロと歩いていると、お墓参りの人をたくさん見かけた。
「そうか、お彼岸だ」と気が付き、「うまいタイミングで酒田に来たものだ」と思い、いそいそと菩提寺に行き、お参りをした。
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