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『CDはどこに行くの?』vol.1

『CDはどこに行くの?』vol.2


CDはどこに行くの? vol.3


 CDに代わる音楽媒体の普及が、市場縮小の要因にもなっている。MDやMP3などの新メディア媒体だ。しかしMDまでなら、まだCDにも活躍の場があった。CDを買ったり借りてきたものをMDに落として通勤・通学などの移動中に聴くという、個人的な利用にとどまる場合が多かったからだ。

 ところがMP3が出てきたあたりから、徐々にネット上で音楽配信をするようになり、CDというパッケージを介さなくても手に入るようになってきた。しかし、音楽を配信しているISP(インターネット・サービス・プロバイダー)やホームページはまだ少ない。アップルなどはiPodの発売と共に楽曲の配信にもかなり力を入れていたり、他にもSONYなどの音楽ソフトメーカーがネット配信に取り組んでいるが、まだまだ全国に普及しているとは言い難い。しかし、パソコンの普及とブロードバンド環境が整うにつれて、ユーザーは徐々に増えていくことだろう。

 ブロードバンド環境にある人がまだ少なくても、パソコン自体を持っている人は結構多く、パソコンを介してCD−Rへコピーするという人が結構多い。
 現在、生CD−Rの売上が年間で4億7千〜8千万枚と言われているが、その約半分の2億3500万枚程度は音楽のコピーに使われているらしい。パソコンを持っている人が1枚借りてくれば何枚もCD−Rにコピーできて、そういった人の中には友達に有料で配ったりしている場合もある。もちろんそれは違法な行為だ。

 MP3やCD−Rなどの比較的容易にコピーを作ることができる媒体が、パソコンの普及と共に音楽メディアとして広がってきたのがセルやレンタルCD市場がダメージを受けている原因のひとつなのは確かだろう。
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