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体験談 vol.4

台本 2
 このドラマにも、アイドルE.KやタレントS.Yなどが出演していましたが、その子たちはそんなバカ騒ぎはしていませんでした。それが当然なんです。同じ世界で生きていく先輩と後輩という関係であり、決してタレントとファンの間柄ではないのですから。もちろん、プライベートで好きになるのは構いませんし、節度ある、思慮深い行動を取れば何も問題ありません。
 ところがなどは目先のものしか見えず、今自分がどうあるべきか、どう行動すべきか全く理解しておらず、プロ意識の欠片も見あたりませんでした。
 それに比べ、例えばE.Kなどは、しっかりと将来を見据えていたというか、他の子たちより見る目線が高かったように感じられました。当時から自分の立場というのがよく解った行動を取っており、そのおかげで今やすっかり自分のキャラクターを確立して、いろいろな場面で活躍してます。これが“プロ”というものです。

 この事件があってから、正直、に対する思い入れというものが薄れたのは確かです。しかし僕もプロとしてそんな心持ちではいけないと思い、また、マネージャーの僕や事務所としても力不足なところはあったと思うので、「もまだまだ子供なのだから、これから分かってくれればいい」と反省しつつ、その後もできるだけのサポートをするように努めました。
 そのおかげかどうかは別として、その後、J事務所々属のアイドル・グループAと競演することになりました。月〜金の帯の特番ショートドラマでしたが、ヒロイン役というありがたい仕事でした。

 しかし、そのドラマが終わった頃からでしょうか、僕は事務所を辞めようと考え始めていました。

※上の画像もが出演したドラマの台本です。2つともアイドル・グループAと競演したときのものです(このシワの寄
 りと汚れ具合は、かなり年季が入ってますねぇ…)。しかし、2つのドラマがあったわけではなく、1つのドラマの準
 備稿と本番用です。カンのいい人には何のドラマか分かっちゃうかもしれないですね(^_^;
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